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極地へのあこがれ
19世紀に入り、一通り大きな大陸の発見が終わると、人類は地球上で一番高いところに
未知の憧れを抱くようになります。それは計測上地球のてっぺんである、北極と南極
そして、最も高い山であるエベレストです。人類には到達不可能とされていた時代に、
これら3大極地に夢を見た探検家たちの物語です。
■アムンゼン ■マロリー ■ヒラリー ■ペアリー
ヒラリー
(1919年〜 2008年)
エドモンド=ヒラリーは、数々の探検家が挑み、散っていった、
世界最高峰のエベレストの頂に、人類で最初に立った人物です。
ヒラリーはニュージーランドのオークランド生まれ。
養蜂の仕事をしながらニュージーランドの山々を登る日々を送り、
次第にその大きな体格と登山技術が認められ、国を代表する登山家になっていきます。
そして、イギリス王立地理学協会の計画したエベレスト遠征隊に選ばれます。
1953年5月29日午前11時30分
ヒラリーとシェルパ(現地ネパールの荷物持ちの種族)のテンジンがついにその頂を征しました。
エリザベス女王の戴冠式の折に入ってきた悲願のニュースにイギリス国民は喜びました。
ヒラリーはその功績をたたえられ、イギリス王室からサーの称号を与えられ、
祖国ニュージーランドでは紙幣の顔にもなりました。
ヒラリーはその後、世界的に名を馳せますが、今の自分があるのは
ネパールの人たちのおかげだと、山岳地帯の貧しい村に学校や病院を建てたり、水道を引いて
現地の人たちの生活に大きく貢献しました。
つい最近、2008年1月11日に88歳で亡くなり、
祖国ニュージーランドでは国葬が行われたそうです。
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探検、探求を求めてやまない人類の果敢な挑戦を映し出すDVDシリーズ「Expeditions(エクスペディションズ)」の第1弾。
その舞台となるのは、ネパール・中国国境のヒマラヤ山脈にそびえ立つ世界最高峰の山脈エベレスト(一般に標高8,848mとして知られる)。
本編では1921年の英国山岳会による登頂の挑戦に始まり、1953年のエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイによる初登頂の様子、1978年のイタリア人登山家ラインホルト・メスナーによる人類初の無酸素登頂など山岳史における貴重な映像の数々を通して、この山への人類の果敢な挑戦を振り返ると共に、1999年5月のピート・アサンズによる6度目の登頂の記録(欧米人として世界最多の登頂回数)をカメラが追う。
ナレーションを、世界的ミュージシャンである元ポリスのスティングが務める。 |
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