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極地へのあこがれ
19世紀に入り、一通り大きな大陸の発見が終わると、人類は地球上で一番高いところに
未知の憧れを抱くようになります。それは計測上地球のてっぺんである、北極と南極
そして、最も高い山であるエベレストです。人類には到達不可能とされていた時代に、
これら3大極地に夢を見た探検家たちの物語です。
■アムンゼン ■マロリー ■ヒラリー ■ペアリー
ペアリー
(1856年〜 1920年)
アメリカ生まれのペンシルバニア州生まれのロバート=エドウィン=ペアリーは
小さいころに父親をなくし、母の手ひとつで育てられます。
学業優秀で、運動もできる子供だったペアリーは、海軍の土木技師の職につきました。
ペアリーには夢がありました、それはいつか北極を探検し北極点に立つこと。
そのための努力は惜しみませんでした。
グリーンランドへ何度も探検調査に行きますが
仲間に逃げられたり、凍傷や骨折をしたり、数々の困難に出会います。
それでも不屈の精神で調査をやりとげ、「不屈の男」と呼ばれました。
北極は今でこそ、大半が海であることは常識ですが、
氷の世界の調査は困難を極め、多くの人たちが命を落としていました。
それでも人々は最北の未知の世界に夢を抱いていたのです。
ペアリーは北緯八十四度十七分、北緯八十七度六分と
次第に北極点に近づいていきますが、最後の最後で何度も涙をのみました。
1908年エルズミーア島の基地から隊員7人とイヌイット19人犬ぞり20台で北極点へと出発。
そして、1909年4月6日、人類がはじめて北極点に足を踏み入れる時がやってきます。
その時、北極点にいたのはのペアリーとヘリソン隊員、それに4人のイヌイットだけでした。
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